館内ガイド 1F

ウェルカムホールを抜けると、「日本のうみ-東北のうみ-」ゾーンが始まります。

海の中の美しい光景を再現した展示や個性的な生きものの展示を通じて、日本の海の魅力を再発見できます。

朱色に輝くマボヤがお出迎え

ここでは、垂直にたらされたたくさんのロープに、ぎっしりと付着したマボヤがお客さまを迎え入れます。
昼は太陽光によって照らされる美しい朱色に輝くマボヤを見ることができます。
下から見あげる展示で、まるで海の中に入ったかのような没入感をお楽しみいただけます。

まるで、三陸の海を切り抜いたような美しさ

仕切りのない巨大な水槽がお客さまを圧倒します。
屋根がない構造になっているため、太陽の光がそのまま降りそそぎ、生きものたち本来の色鮮やかな姿を演出します。
多種多様な生きものの「いのちのきらめき」を感じることができます。

冷たい海に息づく、美しくも個性的な生きものたち

親潮の恩恵を受ける北三陸の海の生きものたち。
冷たい海に生きていることで、地味な印象を持たれがちですが、実は個性的で魅力のある生きものがたくさんいます。
このコーナーでは、冷たい海で育ち、川へと戻ってくるシロザケをはじめ、サクラダイ、ミズダコ、タカアシガニなど、色彩豊かな生きものたちが驚きを与えてくれます。

奇跡の環境、鮮やかな海藻の世界

暖かい海の海藻と、冷たい海の海藻が生息する三陸特有の環境をイメージしたエリアです。
水槽いっぱいに茂る海藻が豊かな三陸の海を表現します。

三陸の海は食材の宝庫！

三陸の海は、200種以上の魚種が水揚げされています。季節の変化に合わせ、さまざまな魚たちを展示しています。
三陸海岸・外洋の「青い海」を、水槽のみならず、空間を含めてお楽しみください。

養殖業が盛んな内湾の海を紹介

三陸の海岸はリアス式海岸と呼ばれ、その複雑で入り組んだ海岸は波を穏やかにし、松島湾を代表とする内湾での養殖業を盛んにしました。代表的なカキ養殖では、いかだから垂下されるカキが魚たちの隠れ家にもなり、豊かな生態系を作っています。
繁殖に焦点を当てたコーナー「うみの杜ようちえん」では、うみの杜で繁殖した魚やカエルなどの子どもたちを展示します。
子どもたちが成長していく姿を飼育員と一緒に見守ることができます。

ゆらり、ゆらり。うみの揺りかご アマモ場を体感！

多くの生きものたちがエサを求めて集まるアマモ場は、小さな生きものたちが身を守る隠れ家であり、産卵して次の世代に命をつなぐうみの揺りかごでもあります。
ここでは三陸沿岸のアマモ場の豊かな生態系をそのまま再現いたします。アマモのゆらめきの中から見え隠れするサンゴタツなどの小さな生きものたち。
光合成でできた気泡が葉の表面からゆっくりと水面へとあがっていき、きらきらと輝きます。

のぞいてみよう！干潟の生きもの

干潟は、川から豊富な栄養が流れ込み、小さな生きものがたくさん集まります。
多くの命を育んでいる場所です。このコーナーは水槽の中の穴に入って、そこから生きものをのぞいて観察できる仕掛けを導入し、
生きものたちと同じ目線で干潟を観察することができます。

今だに謎が多い未知の世界、深海

日本は世界有数の深い海を有する国でありながら、深海は未だに謎の多い未知の世界です。宮城県の深海底びき網漁は、深いところで約１，０００ｍの水深で行われており、「日本で最も深い漁」です。
宮城と「深海」のつながりも発信し、未だ解明されていない謎を考えることで、知的好奇心を刺激し、 深海の魅力をもっと知りたくなる展示です。

地域の希少生物と繁殖

宮城県内の絶滅危惧種は魚類28種、両生類は8種が指定されています。その多くは知られていないながらも、ひっそりと、しかし、たくましく生きています。
うみの杜ラボでは、シナイモツゴやゼニタナゴをはじめとする地域の希少生物の繁殖に取り組んでいます。

四季折々の表情が楽しめる！

仙台市内を流れる広瀬川の環境をモチーフとした展示です。
川に生息する生きものだけでなく、リスやカエルなど、その周辺環境にくらす生きものも展示しており、広瀬川の生きものとその周りの豊かな自然環境を感じられます。

ペンギンとひとが「つながる」ビーチ

ケープペンギンが多く生息する保護区ボルダーズビーチをモデルに、臨場感や一体感を体感できる、環境一体型展示です。ペンギンとの「つながり」をご体感いただけます。

ご来館の前に印刷してお持ちいただくと館内マップとしてご使用いただけます。